2023年6月21日に閉会した国会では、私が携わった議員立法が二本、成立いたしました。
ゲノム医療法と認知症基本法です。
いわゆるゲノム医療法(良質かつ適切なゲノム医療を国民が安心して受けられるようにする施策の総合的かつ計画的な推進に関する法律)は、近年発展するゲノム医療について、研究開発や治療の中で得られたゲノム情報(全遺伝情報)の保護を図り、不当な差別が行われることがないようにするとともに、世界最高水準のゲノム医療の恩恵を国民が享受できるよう、施策を推進するものです。
認知症基本法は、急速に高齢化が進展し認知症の人が増加している現状をふまえ、認知症の人が尊厳を保持しつつ希望を持って暮らすことができるよう、認知症施策を総合的かつ計画的に進め、共生社会の実現を推進するものです。
ゲノム医療については、数年来、超党派議連の会長代行として、この法案成立に取り組むとともに、党でも「医療情報政策・ゲノム医療推進特命委員会」の委員長代行として、世界水準のゲノム医療が国民に届くよう、取り組んできました。法律を土台として、安心して質の高いゲノム医療が受けられる環境を整えるともに、新たな治療法や薬が日本国民にきちん届くよう、取り組んで参ります。
認知症基本法は、超党派議連の幹事長として、私自身、子育てをしながら認知症の祖母の介護を支えた経験も踏まえながら、丁寧に向き合ってきました。医療介護だけではなく、小売りや交通のあり方など、社会のあらゆる分野にわたる政策の推進に、認知症と共に生きる視点から、この法を基に取り組んでまいります。
法案成立は超党派の議連の先生方のご尽力の賜物です。お力添えを下さったすべての皆様に、あらためて深く感謝申し上げます。