『日本の労働人口の約49%がコンピュータ技術に代替えされる』
オックスフォード大学のマイケル・オズボーン准教授による衝撃的な研究が発表されて以来、人工知能やロボットと人間はどう共存できるのかという議論が続いています。
子供たちの未来には、人工知能やロボットが当たり前に存在する社会が待ち受けています。
しかし人工知能やロボットが発展しても、人の心を理解し、寄り添う力の大切さは変わるものではありません。
激動の時代を生き抜く、人としての生きる力を育むために重要なのは幼児教育です。
これからの幼児教育 ICT v.s. 人間ではなく、ICTと人間の共存
生涯にわたる人格形成の基礎を築く重要なこと。この幼児教育について私は二つの大きな方針を掲げます。
一つは、ICTスキルとリテラシーを高め、人工知能(AI)やロボットに操られるのではなく、道具として使いこなせるスキルを身につける教育。
もう一つは、ロボットにはできない人間だけが出来ること。新しい価値を生み出す力を身につける教育です。
ICTリテラシー教育
道具として人工知能やロボットを使いこなすには、STEAM教育と言われる最先端のIT、科学技術、についての指導が重要だと考えています。
STEAMとは、S = science(科学)、T = technology(技術)、E = engineering(工学)、A = art(芸術)、M = mathematics(数学)の略で、特に Art (芸術)が入っていることが特徴です。
文部科学省も昨年、
Society 5.0 に向けた人材育成に係る大臣懇談会においてその重要性を説いています。
そこで掲げられた、3つの力。
- 文章を正確に読み解くことのできる読解力。
- 情報を正確に読みとき、対話する力。
- 好奇心、探究心という感性。
これらを磨く教育にしっかりと取り組みます。
自然に触れる教育の機会の提供
一方で、私たち日本人は四季折々の豊かな自然に美しさを感じ、山河草木の中でお互いを思い、支え合う社会を築いてきました。
都市の真の豊かさは、そこに生きる人々の心の豊かさにあります。
その日本人の心を大切にし、お互いに、命を育む尊さを讃え、支える社会を作りたいと思います。
少子化の真の課題は、子育てを受け止める社会の姿勢にあるのではないでしょうか。ベビーカーで移動をしていると、冷たい視線を投げかけられる。地域に保育園を作ろうとしても、反対の声が上がる。そんな現在の社会に、命を思う心の豊かさを取り戻し、子育てが温かく受け入れられる社会を作ります。