【政策提言】幼児教育無償化をきっかけにした、保育の環境と教育の質向上をはかります。

認証保育所視察

ルミネ北千住にある東京都認証保育所第1号、Jキッズルミネ北千住保育園にて都が進める待機児童対策を衛藤晟一内閣首相補佐官と共に視察を行いました。

認証保育設置から10年余り、当時では考えられなかった多様な保育ニーズが年々求められています。保育の質を確保しながら無償化への取組みについて現場事業者から現状を聞き取りました。

幼児教育無償化をきっかけにした、子育て環境の充実を

働きながら、子供を育てる。私もその一人です。
それぞれの家族や世帯によって、働く状況も違えば子育て環境も異なります。私の場合は介護と育児が重なりました。
幼児教育無償化が始まる今年10月。この機会に、単なる費用負担の軽減でなくて、可愛い我が子を安心して預けられる施設の質の向上や環境改善につながる政策を実施していかなければなりません。まずは、保育士の職場環境の充実と職員の配置基準の見直しが最優先です。

施設ばかりでなく、教育の質の向上を

人工知能やロボットが発展しても、人の心を理解し、寄り添う力の大切さは変わるものではありません。人としての生きる力を育むために、重要なのは幼児教育です。

AIやICTがごく当たり前のようにある世代が生きていく上で、あらためて土や自然に触れ、日本の四季を感じ、命のありがたさを感じ取れる教育を充実し、人の心を理解し分かち合う教育の充実は極めて重要です。人として生きる力、感性は、幼少期にこそ磨くべきものです。

人工知能やロボットに“使われる”のではなく“使いこなす”人間に

一方で、AI(人工知能)時代の訪れとともに、最近はシンギュラリティ(技術的特異点)という言葉がよくいわれるようになりました。2045年頃には人工知能が人類を追い越してしまうという予測ですが、AIに負けない教育のありかたを、国としても考えていかなければなりません。

STEAM(スティーム)教育で、AIの到来を迎えうつ

そのひとつが、Science(科学)、Technology(技術)、 Engineering(工学)、Mathematics(数学)を統合的に学習するSTEM(ステム)教育に、あらたにArt(芸術)を加えたSTEAM(スティーム)教育という考え方です。AI時代の到来を迎えうつための政策として、STEAM教育の実践を後押しして参ります。

わたしが大学を卒業した頃はまだインターネットの普及前でした。それが今ではWi-Fiが当たり前になり、スマートフォンやタブレットはPCよりも身近なツールになりました。
そうした中で、どんなに技術が進歩しても、機械が人間に真似できないもの。それが「感受性豊かな心」であり、数値ではかることのできない芸術の分野だと私は思います。

美しいものや、心を揺さぶられるものに共感できる。そんな能力を養うための教育施策を進めます。

「リカレント教育」で、学び方改革を進めていく

人生100年時代の教育はどうあるべきか。
わたしが注目しているのが、これまでの生涯学習をさらに進めた「リカレント教育」です。従来のように、社会に出るまえにひととおりの高等教育を若年期に集中させるのではなく、生涯にわたって学びを分散させようとする考え方です。

雇用形態や職業経験の歩み方(キャリアパス)が多様化し、働き方改革が各所でいわれるようになりました。これまでのような就業前の学びありきでは、経済的な制約で進学を断念しなければならないケースも多いのが現状でした。

これからは働き方と並行、あるいは働き方に先行した「学び方改革」が必要だとわたしは考えます。

学び方の多様化が進むことで、親の教育費負担にも弾力性が生まれます。収入や年齢に阻まれて、学ぶことをあきらめなくてもいい。産休や育休で、キャリアの継続性が断たれることのない、持続可能な働き方を実現する政策を進めて参ります。